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テレパシーについて思うこと。

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人は思考だけで、意思の伝達が可能でしょうか? つまりテレパシーの有無について考察してみたいと思います。

 

結論を先に言えば、現代の一般的な人類にとっては、NOである、といっていいでしょう。ESPカードというものをご存知かと思います。超心理学者カール・ゼナーによって考案された5種類の異なる簡単な図柄が描かれた5枚のカードですね。

 

意識の発信者となる者が、1枚のカードを無作為に選択し、それを強く意識することで、受信者となる者が、その図柄を当てるというものです。

 

それを当てる1回あたりの確率は、5分の1、つまり偶然でも当たる確率は20%あります。超心理学者のライン博士は、およそ10年間に100万回近くの実験を行なったと言われます。それから得た統計データでは当たった確率は、21%……ほぼ、偶然値と変わりません。

 

しかも、被験者に実験に集中させやすくするため、暗室の無音状態の中で実験を行なったりもしました。しかし、この場合、当てる確率が下がっていたというデータまで出ています……? はて、これはどういうことでしょう?

 

実は人間の思考は、完全な暗闇、無音状態になると、防衛本能が働き、視覚・聴覚などがより敏感になってしまい、身近な外部のものに感覚が集中してしまうそうなのです。つまり、受信側が、受信するための無意識の思考よりも、発信する思考の方が高まってしまうそうなのです。そのため、ESPカードを用いた実験結果が下がったと考えられています。

 

ところが、その結果が下がったという事実こそが、皮肉にもテレパシーの存在を肯定することにもなったといえます。通常での実験で当たる確率が21%、暗室無音の条件では結果が下がってしまう……。これは、やはりテレパシーと外的要因に因果関係がある、と考えざるを得ません。

 

そこで実験の条件に変更を与えました。『ガンツフェルト実験』という名称の実験を聞いたことがあるでしょうか? この実験は先のESPカードの実験と同じ方法のものですが、条件が異なります。

 

部屋を赤い照明で照らした上で透過性のある目隠しをします。このことで完全な暗闇と異なり、リラックスした状態を保つことができます。そして、耳にはヘッドフォンで無機質な音を流します。こうすることで、安心感を与え、外部に対して過敏にならない意識状態をつくり上げるのです。そこで同じ実験を繰り返すと、結果は32%の確率に跳ね上がったといわれています。

 

さあ、いったい、どうして確率が10%以上も上がったのでしょう? それを証明することができれば、どなたにでもテレパシーの送受信が可能になるかも知れません。

 

残念ながら、現代の日常生活において、外部からの刺激を受けない程度の無に近い意識状態をつくることは不可能に近いでしょう。ですから、テレパシーの有無は、現代の一般的な人類にとっては、NOである、とお伝えしたのです。

 

しかし、そういう状態に近づける方法があるとすれば、日本の文化でもある座禅が、最も近いのではないでしょうか。座禅は煩悩を捨て、心を無にすると言われています。一心になれば、思考の送受信が可能になるかも知れませんね。

 

アップルの創始者スティーブン・ジョブズ氏など、世界の有数な著名人が日本に来ては、座禅を学ぶというのも頷ける気もしますね。