
悩ましい映画でしたね。
悪いことをしているのは主人公、宮沢りえ演じる梨花なんだけど、こういう犯罪映画って、観ている途中でついつい犯罪者側のドキドキ感を味わっちゃうんだよね。
そして、人のために貢ぐことが正義であり、自分にとっては最大の幸福を得ることができるという、偏った正義感が、すでに中学生のころから芽生えていた主人公。
父親の財布から五万円抜き取って寄付をするという……すんげーヤバイ中学生(゜Д゜)
その子が成長して、一番なってはならない銀行員になるって......(-_-;)

そして、若い男性に貢ぐために、どんどん横領を重ねて……もう後戻りできないところまで……
兎にも角にも、宮沢りえさんの神懸かった演技に没頭させていただきました。

紙の月……ペーパームーン
それは虚構の月……偽りの美しさなのですね。
原作、テレビ版とはラストが異なるようなので、それぞれを楽しみたいと思います。